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不飲生活

アルコール依存症家系に育ち、自分も診断された後に断酒を続けています。お酒、その他依存に関する事をかきつらねます。

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書評:鈴木大介著「最貧困女子」

書評

※アルコール依存とはあまり関係ない内容となります。

 

こないだ読んだ本で、結構感銘?を受けたというか

心に響いた本があったので少しブログで書いてみようと思いました。

 

鈴木大介著「最貧困女子」 (幻冬舎新書)

 

最貧困女子 (幻冬舎新書)

最貧困女子 (幻冬舎新書)

 

 

内容 amazonより引用

働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10~20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度)という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。可視化されにくい彼女らの抱えた苦しみや痛みを、最底辺フィールドワーカーが活写、問題をえぐり出す!
 
 
 
内容は記載のとおり、家族からの支援ものぞめない、頼れる友人もいない、社会保障制度の頼り方も分からない、そんな貧困状態にある女性の問題を取材する事によって問題提起をしている内容となっています。
 
子供の頃から虐待にあってまともな教育も受けられないまま、自立をせかされ働くも、働いていた会社が倒産。精神疾患もあるため転職は望めない。ネットカフェ難民の女性。
 
若くして妊娠、二人の子供を抱えるも夫のDVにより離婚。働きに出ることもできずアルバイトだけでなく売春を繰り返して生活費を稼ぐ女性。
 
等、あまりフォーカスのあたることのない方々を取り上げ
巧みな取材によって彼女たちの生い立ちや現在の心情等を取り上げています。
 
 
この本をこのブログで取り上げようかと思った理由は、
決して他人事だとは思えなかったからです。
 
 過去のブログに書いたとおり、私は確かに父のアルコール依存症によるDVが原因となり両親は離婚。母子家庭で育っています。
しかし、高校は公立ながらにも卒業しているし大学まで受験させてもらい4年制大学を奨学金で卒業しています。
現在も社員として会社に雇われ、それなりに安定した生活を送っています。
 衣食住に困った事はありません。
 
この本で取り上げられている女性たちは現代の日本に生きながら衣食住の確保が困難となっています。
 もちろん結婚相手のDVによって夜逃げのような形で小さな子供を抱えて家を出ざるを得ない方もいらっしゃいました。
 
私は家族(親)がアルコール依存症になってしまった時の、家庭という閉ざされた空間の恐ろしさを経験しています。
そんな空間から逃げ出した先で、親も友人も頼れない方への経済的支援はやはり国として行っていくべきだと思いました。
特に子供は親を選べません。
アルコール依存症者や、薬物中毒の親のもとに、好きで生まれてきたわけではないのです。
そういった子供たちが貧困の連鎖を起こさないためにも、子供への政策は積極的に行って行くべきだと思いました。
特に、小学校の給食費はただにしてもいいんじゃないかなぁと素人ながらに考えています。
国として立派な納税者を育てる、といった意味でも個人の問題として捉えるのではなく国としての投資としても決して無駄ではないと思います。
 
 
両親が離婚した際、もしも母方の両親の支援がなかったら・・・
私達家族は路頭に迷っていたと思います。
衣食住を確保できなかったと思います。
 
そう考えるとやはり彼女たちの生活が他人事とは思えませんでした。
ひとりでも多くの方に、是非読んでいただきたい一冊です。